そよそよ



風 波 海、土 葉 森、草 地 空
あお、みどり、あお、みどり

私はきいろ
わたしは青

わたし、緑になりたい
きいろと青が混ざったら緑になるよ

嘘を本当にしよう
ほんとうってなあに?

あなたのなかにしかない本当
教えてくれてもいいよ

雲、流れる、白い
風が葉を舞わせ
世界には色がみちあふれ
その感動を言葉にできず
ただその体の中に蓄積した
感情の渦を声に、歌にしたく
こわくなり、布団に入り、ねる

ここ、どこだろう
ここはどこですか?
家ってなんですか 部屋ってなんですか

レンガを作ったひとはすごい
街並みに柄ができる
きれいだな

肢体をながめてた
気持ち悪い でも綺麗
人間の身体はきれい

身体は家
にんげんのすべてが身体を家とし
みなそこに帰り
そして燃やされる

わたしという個体
個体のなかに幾億もの細胞があり
流れ、働き、せわしなく
それがこの大地だったところに立っている
いや、いまは寝ているんだけど

さみしいのかもわからず
だってわたしにはたくさんの私がいるから
いろんなことに思いを馳せ
適当なことを考える

おつかれさま
寝ているときくらい、人でいなくてもいいんじゃないかな

おやすみ、おやすみ。